BOW 12th『火男の火』終演!

BOW 12th 舞台『火男の火』11/23〜11/26@CBGKシブゲキ!!

無事全公演が終わりました!

ご来場、ご観劇、またグッズの購入ありがとうございました!

火チーム初日に原田宗典さんが観にいらしてくださいました!

10月から稽古が始まり、あっという間の1ヶ月半でした。Wキャストということで、月川は火チームのうど役を務めさせて頂きました。

ご観劇後のご感想をたくさん頂戴しており、本当にありがとうございました。

ここからは各キャストの皆様との思い出を載せたいと思います。

今作の主人公、火男役の庄田侑右さん。火男は顔の半分が醜い痣で覆われており、山賊でありながらその仲間達から嫌われ疎まれていました。庄田さん演じる火男は照明とのバランスもあり、明るいところで見ると鮮やかな紫色なのですが、舞台上の焚き火や照明で見ると、なんとも赤黒い…端正なお顔立ちながら毎朝現場で見るとドキッとしてしまいます。稽古場からずっとどのシーンも見守ってくださり、お芝居のプランなど、うどもいろいろなアドバイスを頂きました。昨年の石川五右衛門に引き続き、大変お世話になりました。

そして逆班の花チームのうど役の早川瞳ちゃん。なんと同い歳でした!背が高くてすらりとした長い四肢で、ブロマイド撮影の時のポージングがもう完璧すぎて🤣代役したりする中で、初めての舞台出演ということでお芝居についてや舞台用語についていろいろ話したり相談したりしながら一緒にうどを作りました。洗濯場のシーン、どうやったら洗濯物を川で洗えるか考えた結果、家のお風呂場でタオルを洗ってみてそれの感想を持ち寄ろう!とか、舞台上の立ち位置と映像の現場のカメラ位置と立ち位置の関係とかいろんなことを話した日々が懐かしいです笑

鳶役の杉田新さん。実はオーディションの日にお会いしていて、顔合わせの日に「あっ!」となりました。普段は映像のお仕事が多いそうで、7年振りの舞台出演!芸歴の大先輩ながら、フラットに話してくださって嬉しかったです。最初鳶とうどが仮面夫婦状態だったのを何とかしたくて、色々一緒に模索してくださいました。提案して、動いてみて、フィードバックして。たくさん実験にお付き合い頂きました笑 そしてすごいと思ったのが、稽古初期から自分の動きや小道具をデータ化して見やすい表にして作っておられて、色々な場面で暗躍(?)できるように整えておられました。この時代にPCがあったら、鳶はもっと暗躍できていたかも知れません。

山吹役の戸門ろんちゃん。昨年の石川五右衛門では小屋入り後の降板でご一緒出来なかったので、今回やっと一緒に板の上で会話出来ました。ろんちゃんも同い歳メンバーの一人です。いつもハツラツ、千穐楽のカーテンコール後もにこにこしながらボロボロに泣いている、感情豊かなろんちゃん。山吹は後半みんなを引っ張る立場に変わっていき、うどは日和見ながらついて行くという関係でした。稽古場でも山女’sに招集をかけていろいろ提案したり相談の場を作ってくれたりと、とても信頼して尊敬できるろんちゃんでした。

伊万里役の田中香子さん。「すーちゃんって呼んでね💕︎」と大先輩ながらとても優しく、様々なアドバイスを頂きました。「夢と希望と芝居心が詰まっているbyすーちゃん」胸に目が吸い寄せられない日はありませんでした。洗濯場でも積極的に芝居で関わってくださって、交わすセリフがないながら色々な気持ちを作ることが出来ました。見守りながらも誰よりも熱く山女’sを支えてくださいました。山女’sは伊万里に下克上をしましたが、すーちゃんには(胸も)一生勝てなさそうです。

柚子役の粕谷萌さん。山椒でなくともピリリとした柚子でした。洗濯場のシーンで柚子とうどは割と近くにいることが多かったのですが、洗濯桶や中の洗濯物をどう使いながら芝居するか、沢山アイディアを頂きました。初日ギリギリまで芝居のやり取りを調整してくださったおかげで、花チームとはまた少し違う関係性を作れたと思います。出陣の儀式での舞のシーンでも全体の構成を考えつつ、全員の出るタイミングのバランスを考案してくださいました。そしてなにより暗転での大きな桶や芝居中での小道具のやり取りなど、たくさんのことを率先して請け負ってくださり、本当に頼もしく、後輩ながら私は後手後手で非常に申し訳なく恐縮していました…

ヤマネ役の赤坂茉莉華さん。顔合わせの日に隣同士で、その時からずっと「姉さん」と呼ばせて頂いており、稽古場や帰り道で私とたくさんお話をしてくださいました。普段から癒される母のような包み込むような優しさで、腹子と有馬と長との関係性を次郎とのシーンで見ることができたと思っています。どのシーンでもシャキシャキっとした母の優しさや、子を守る勇ましさに惹き付けられていました。周りの人がモヤモヤを抱えているときもスっと気付きと癒しを与えてくれる姉さん。この真の優しさのおかげで有馬は周りからなんと言われようが生涯を共にしようと思ったのかもしれません。

おばぁ…ではなく祈祷師役の松岡美桔さん。ついつい作中のようにおばぁと呼びそうになります。松岡さんはボイストレーナーでもあり、火チームの儀式の歌では様々な歌い方のコツや、歌と振付の表現とのリンクについてアドバイスをくださいました。儀式の歌、実は劇場に入ってからだいぶ歌い方が変わり、少し民謡ぽくアレンジされていました。「子音をはっきり、フレーズの最後をクレッシェンド!」と教えて頂き、よりみなの無事を祈る願いや戦いへ出る男達の勇ましさが出せたように思います。

綾乃役の飯島未賀さん。ツーショ写真撮れなかった…😭 本編では山女’sにしっかり虐められる綾乃ですが、楽屋ではみんな仲良しでした笑 歯磨きしていても可愛い。毎度楽屋や虐めた後の廊下で着付けていたらお礼のお手紙を頂いてしまい、私は1人で舞い上がっていました。宝物にします。普段からの優しい気遣いのおかげで、洗濯場のシーンでもみんな後ろ髪を引かれつつ、思い思いに虐められました。自分たちで虐めながら解いた帯を、裏で結び直すというマッチポンプのおかげで、小屋に入ってから沢山お話できて嬉しかったです。

千里役の正野由記さん。山女’sの中で唯一役名が変わらないシングルキャストで、両チームとも千里としてハゼや山女’sとわいわいしてくれました。バリ可愛い。千里にアタックしたハゼの気持ちがわかる気がします。周りのキャストが変わり、倍の人数との関わりがあるなかで、通し稽古初期から焚き火などの小道具を率先して出したり片付けたりしてくださって、本当にありがたかったです。毎度オロオロしている自分が情けない。写真撮る時のギャルピース✌️の印象強しです。

長役の黒川進一さん。髪の毛がふわふわの優しいおじさまでした。帰る方向が同じことが多く、電車の中でたくさんお話させていただきました。役のこと、芝居のこと、稽古の不安から飼われているわんちゃんの話まで、ビールを片手に気さくに話してくださり、抱えていた心配事がほろりほろりと溶けていきました。いつも最後に「大丈夫、なんとかなるよ!」と仰っていた通りでした。芝居中では暴力的な長でしたが、普段の優しさとのギャップでより芝居に魅入っていました。こうして山女’sは長の手中に堕ちていったのでしょうか。

八郎太役の小橋川嘉人さん。真面目な方かと思いきや、とてもお茶目で皆の笑いを誘う方でした。八郎太と火男が餡の話をするシーンや舞舞とのやり取りのシーンでは、稽古場がいつも笑いに包まれ、勝手ながらコメディの芝居の勉強をさせて頂いておりました。あんなふうに表情豊かにお芝居してみたいなぁと思ったので、表情筋のトレーニングに勤しみたいと思います。目指せ嘉人さんのような小顔。普段は殺陣もされているそうで、もっとそのお話もお聞きしたかったです…。

有馬役の江古田島平八さん。投資家ながら役者としても活動されている、人からも色々な才能にも愛されている富導算塾の塾長です。後半にある色々な集合シーンで近いことが多く、ついついお芝居で何か仕掛けたり仕掛けられたりの攻防戦を一緒に繰り広げてくださいました。ヤマネと鳶がいなくなった後など、様々なやり取りを一緒に考えて作り上げてくださったお陰で、メインの内容の他に補完する小さな芝居のエピソードが埋まっていったように思います。

守宮役の松田優さん。舞台『天狗の義』以来2度目の共演でした。今年の4月といい、何かとご縁があった優さん。火チームの柚子をすっぽり抱き込んでいる宴会のシーンが印象的でした。他にもハゼや八郎太、綾乃と舞舞がいるシーンでは、パッと台本を読んだ時は何気ないセリフだと思っていたのに、立ち稽古では外れることの無いめちゃくちゃ面白いシーンになっていて、普段の甘いものが好きなお茶目さのある優さんを思い出していました。殺陣も優さんらしくパンチキック多めで敵を倒していく姿がかっこよかったです。

次郎役と今作の殺陣師の南武杏輔さん。いつもの杏輔さんの朗らかさから一転して、次郎が後半狂気に飲み込まれていく様は役者のもつギャップという武器が最大限に輝いていたように思います。Wキャストということで、両チームのキャラクターの差が一番大きかった役だとも思います。この差をどっぷり楽しむためには、劇場でも配信でも両チーム観て頂くのが1番いいですね。杏輔さんの次郎とろんちゃんの山吹のペアは、舞台袖や廊下でも役同士の関係性を続けながら模索している姿がとても印象的でした。板の上と裏の境界線をわざとぼやかすことで、感情の揺れ動きがより板の上でも自然に起こるのが見ていてとても勉強になりました。

影虎役の鈴木吉行さん。宮門隼人隊隊長でした。殺陣の中で1人槍を持ち、山賊たちを薙ぎ倒していく様がかっこよかったです。裏では袖マイク隊長ということで、様々なシーンのガヤ音声に加わってくださいました。儀式のシーンなど男性陣の声がより一層厚みを増して届いていたのではないでしょうか。廊下で幕裏のスタンバイにはいる時に、いつも廊下の角からお茶目な登場の仕方をされていて、先にスタンバイしていると緊張がほぐれていました。

宮門隼人隊の上野公義さんと兼高哲さん。上野さんも兼高さんも殺陣の先輩です。今回初めて舞台の現場でご一緒できてとても嬉しかったです。願わくば私も殺陣でご一緒したかった…笑 上野さんは亜倉との戦いでの一刀で斬る太刀筋がとにかく美しく、またより亜倉戦の無情さを際立たせていました。様々な流派が入り乱れる中、あのシーンでは上野さんの太刀筋がより一層際立っていたように思います。兼高さんはなんと言っても火男戦の足払いからの背中落ちがかっこよかったです。プロテクターをいくつも仕込みながら、杏輔さんと何度も斬られては飛び、斬られては飛びを繰り返して本番に挑まれていました。お2人とも待機モーションや構えの姿勢など随所にこだわりを見ることが出来て、客席からの目線でたくさん勉強させて頂きました。

ツーショット撮った方とお世話になった方を中心にご紹介させて頂きましたが、他にもたくさんの魅力的な俳優の方がたくさんいらっしゃいます。

SNSなどでお客様のご感想を目にする度に、皆さんそれぞれがお客様の印象に残っていて、素晴らしい方々と一緒にこの作品に関われて本当に良かったです。

今後ともキャスト皆様の応援を何卒よろしくお願いいたします。

それでは今日はこの辺で!

洗濯場を駆け抜けるうど(そんなシーンは無い)

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