2023年10月19日木曜日
浅草公会堂にて行われた『第64回浅草寿地区芸能大会』、日本時代劇研究所より出演させて頂きました。
ご来場誠にありがとうございました!
【浅草寿地区在住・在勤の方のみ】ということでしたが、浅草公会堂の客席も人が沢山いらっしゃって、大人数のお客様の前で日本舞踊を披露出来たことがとても素晴らしい経験でした✨
今回の演目は『東都獅子』でした。後半は刀と扇での立ち回りもあり、月川は扇にて芯として1:1で立ち回らせて頂きました。
よく殺陣では【芯】と【絡み】という言い方を聞くと思います。
日本時代劇研究所は、現在テレビや映画や舞台で行われている時代劇や殺陣の祖である【新国劇】の伝統を受け継ぎ、時代劇や殺陣、日舞の基礎を教えられており、こちらでは【芯】【主役】、またいわゆる絡みのことを【掛かり】として表現しています。
そして殺陣田村という演目でのみ、【シテ】【ツレ】という表現がなされています。
この殺陣田村における上記の表現は【能】の言葉から来ています。
能では主役を【シテ】、その相手役を【ワキ】と呼び、さらにシテの助演役を【ツレ】、進行役や助演役を【アイ】と呼びます。
新国劇という名前の由来は、『歌舞伎に代わる新しい「国の劇」を作る』ということで【新国劇】になりました。この名前は大正6年(1917年)に、早稲田大学教授の坪内逍遥が命名しました。
武家社会で好まれた【能】と、大衆に好まれた【歌舞伎】。これらの伝統芸能を踏まえつつ、シェークスピア劇や、菊池寛ら新進作家の作品や西洋の作品を上演するとともに、今までの歌舞伎にはないリアリズムを取り入れた時代劇を上演し、立ち回りにもリアリズムを取り入れて「殺陣(たて)」という言葉を生み出し、歌舞伎とはまったく違う迫力のある時代劇を創造したのが【新国劇】という劇団です。
なんだか豆知識コーナーみたいになりましたが、月川も頭の中で考えるより整理整頓されました☺️
『殺陣をやっている中で名前は聞いたことあるけど、新国劇ってそもそもなんなんだ?』『殺陣との関係って?』という疑問について、月川も最初の頃は何も分からなかったし、最近ご質問を受けることが増えたので、ここにまとめておこうと思います😊
末筆ではありますが、滝洸一郎先生、記事をご監修頂き、誠にありがとうございました。
それでは今日はこの辺で!👋